転職・就職プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、2026年5月25日〜31日の期間、阪急大阪梅田駅の百貨店広場壁面にピールオフ広告「いい会社って、なんだろう。」を展開した。OpenWorkに投稿された社員・元社員のクチコミをもとに企業の強みと弱みをカード型の求人票として可視化したもので、企業名・給与などの情報はあえて伏せる仕様となっている。関西企業11社が社名非公開での参画を決断し、カード裏面のQRコードを読み取るとその場で企業名と採用情報を確認できる。

転職等希望者が1,023万人と過去最高水準に達する一方、転職経験者の9割以上が入社後に何らかのギャップを感じているという実態がある。求人票では企業の魅力が強調されがちで、社風・働く環境・成長機会といったリアルな情報が共有されにくいことが早期離職や再転職を招く構造的な課題となっており、OpenWorkはクチコミ・評価スコア約2,150万件を蓄積するプラットフォームとして、その膨大なデータを広告体験に転換した。
本企画は2025年11月に東京・新宿駅で実施した際に用意した企業カードが即日で全て配布終了し、各種メディアに多数取り上げられた実績を持つ。「社名はあえて出さないことで、自分が何を重視しているか考えるきっかけになる」という反響を受け、関西での展開を決定した。知名度や条件面に左右されず、ゲーム感覚で自分に合う会社を探す体験型の広告として位置づけられている。

求職者は往々にして企業名や給与水準という強力なバイアスに引っ張られて応募先を選んでしまい、それが入社後のミスマッチ(転職経験者の9割以上がギャップを感じるという実態)の根本にある。社名と給与をあえて非公開にし、OpenWorkのクチコミによる「リアルな強みと弱み」だけで判断させる本企画は、そのバイアスを強制的に解除することで、求職者が自分の価値観と本質的に向き合わざるを得ない状況を作り出している。知名度の低い優良企業にとっては、大企業のネームバリューに潰されることなく「等身大の社員の声」だけで求職者と出会える場でもあり、企業規模に関係なく機会が均等になる点もこの企画が持つ意義といえる。

