ロエベは1846年のマドリード創立から180周年を記念したブランドキャンペーンを展開し、表参道駅での大規模なOOHを実施した。

ロエベは180年にわたるレザークラフトの歴史を持つスペイン発のラグジュアリーブランドだ。今回のキャンペーンはグローバルブランドアンバサダーの米国女優ジュリア・ガーナーをはじめ、K-POPグループaespaのジゼル、エジプト人女優・モデルのサルマ・アブ・ディフ、モデルのカラ・ワイらを起用したビジュアルで構成。フォトグラファーのタリア・チェトリットが撮影を担当し、約180年のクラフトと革新を称える内容となっている。

表参道駅での展開では改札内の柱巻きや柱サイネージ、改札外の大型ポスターを組み合わせたプレミアムセットを実施した。180周年を記念した限定コレクション「ロエベ180」は6月3日より店舗・オンラインストアで発売を開始した。定番バッグのアマソナ180やパズルバッグにライオンのモチーフを施した記念モデルが揃った。また6月20日から28日には銀座の森岡書店でマドリードのアーカイブ写真を用いた特別展示も行われ、ブランドの歴史を立体的に発信するキャンペーン設計になっている。


表参道は世界的建築家が手がけた旗艦店が連なり、ロエベも店舗を構える日本有数のラグジュアリーストリートだ。オメガやVALENTINOなどのファッション・ラグジュアリーブランドやベンツなどの高級車ブランドが表参道ジャックを選ぶのは、「この場所にビジュアルを大規模展開できる」こと自体が、トップクラスの一流ブランドであることのステータス証明として機能するからと考えられる。表参道の持つ洗練された美意識や高級感がブランドイメージと重なることで、人々の意識の中でブランド価値が底上げされる。表参道をジャックする展開は、看板一枚やポスター一枚では届かない「面」としての体験を生み出している。歩行者はブランドの世界観の中に包み込まれる形になり、スマートフォンや雑誌の小さな画面では伝えきれないスケール感、空気感、美学を体感する。180周年という節目に表参道を選んだのは、今すぐ売るためではなく、ブランドの格と勢いを社会の中で可視化し、人々の記憶に刻む舞台として機能させる狙いがあると考えられる。

