渋谷スクランブルスクエアは、連載完結を迎える人気漫画『宇宙兄弟』とコラボレーションしたイベント「渋谷スクランブルスクエア×宇宙兄弟 渋谷宙間学校 ~問いに、出会う。ドキドキに、出会う。~」を8月3日から開催した。12階・9階エリアは8月16日まで、SHIBUYA SKY 46階「SKY GALLERY」は8月23日まで実施した。

本イベントは、18年にわたり連載されてきた『宇宙兄弟』が2026年7月に完結を迎えるタイミングに合わせて実施した企画となっている。館内を「創造の教室」「物語の教室」「世界の教室」という3つのエリアに分け、漫画作品の世界観を展示やワークショップ、限定グッズなどを通じて体験できる構成。『宇宙兄弟』は、宇宙飛行士を目指す兄弟の挑戦を描いた漫画作品で、夢や挑戦、失敗からの学びといった普遍的なテーマが多くの読者から支持されてきた。今回のコラボレーションでは、作品が持つ「好奇心」や「未来への挑戦」という価値観と、渋谷スクランブルスクエアが発信する新たなカルチャーや体験価値を掛け合わせることを狙った。
渋谷スクランブルスクエア12階のイベントスペースScene12には、「創造の教室」として月面基地をイメージした「SHIBUYA MOON BASE」が登場した。会場では、『宇宙兄弟』の印象的なシーンを再現した大型パネルやキャラクターの立体展示、作中の言葉を紹介するパネルなどを設置。来場者が作品の世界に入り込んだような感覚を楽しめる空間となっている。

特に目を引くのが、作品に登場する言葉をテーマごとに紹介する展示だ。「失敗を糧にする言葉と出会う」「自分らしさを見つける言葉と出会う」など、『宇宙兄弟』が描いてきた挑戦や挫折、夢といったテーマを改めて振り返れる構成となっている。単に名場面を並べるのではなく、来場者自身が作品の言葉と向き合う"教室"として演出した点が特徴だ。


また、キャラクターと一緒に写真を撮れるフォトスポットや、月面でのシーンを再現した展示も用意した。会場内には来場者がメッセージを書き残せる参加型展示も設けられ、作品を見るだけでなく、自ら参加しながら『宇宙兄弟』の世界観を体験できる仕掛けとなっている。


物販エリアでは、『宇宙兄弟』の公式グッズを幅広く展開。キャラクターのぬいぐるみやアクリルキーホルダー、マスキングテープ、文具、雑貨などを販売したほか、作品に登場する犬・アポをモチーフにしたグッズなども並んだ。展示と物販を同じ空間に配置することで、作品体験から購買へ自然につなげる構成となっている。


さらに9階では「小山文具店&宇宙兄弟」と題し、作者・小山宙哉氏の創作環境に焦点を当てた展示を実施した。愛用する文具や書籍、執筆机の雰囲気を再現し、作品そのものだけでなく、どのように『宇宙兄弟』が生み出されてきたのかという制作の裏側にも触れられる内容となっている。

また、イベント期間中は渋谷スクランブルスクエア館内の各所にも『宇宙兄弟』の大型広告パネルを展開した。吹き抜け部分や通路、階段付近など来館者の移動動線上に、宇宙服姿のキャラクターや「問いに、出会う。ドキドキに、出会う。」といったイベントメッセージを大きく掲出。上層階へ向かう過程そのものに『宇宙兄弟』の世界観を組み込み、イベント会場に到着する前から期待感を高める演出となっている。さらに、SHIBUYA SKY 46階の「SKY GALLERY」では「世界の教室」と題し、宇宙飛行士の言葉やアルテミス計画と作品の時間軸を重ね合わせた展示を行い、『宇宙兄弟』の物語と現実の宇宙を結び付ける体験を提供した。

12階のイベント会場だけで完結させず、渋谷スクランブルスクエアの移動動線や館内空間まで含めて『宇宙兄弟』の世界観を広げた点が特徴。大型パネルで来館者の視線を引き付け、展示やフォトスポット、参加型コンテンツ、物販へとつなげることで、施設を巡る行為そのものを作品体験へ変えている。

