講談社は8月3日から9日まで、新宿駅メトロプロムナードで、漫画『転生したらスライムだった件』の「リーディングトラッカー」を配布する大型ピールオフ広告を展開した。用意した数量が初日で配布終了となる反響を受け、10月から全国の対象書店でも同アイテムを配布する予定だ。

『転生したらスライムだった件』は、講談社「月刊少年シリウス」で連載中の漫画作品。コミックス最新33巻の発売を10月8日に控えるほか、TVアニメ第4期第2クールが7月から放送されている。今回配布された「リーディングトラッカー」は、本を読む際に視覚的な情報を絞り、読みたい一行を追いやすくする読書補助アイテム。透明になった一行分のスペースを読み進めるごとにずらすことで、現在読んでいる場所を把握しやすくする仕組みとなっている。しおりとしても利用でき、主人公・リムルをあしらったデザインを採用した。

新宿駅では、このリーディングトラッカーを広告面から直接剥がして持ち帰れるピールオフ広告として展開。8月3日に配布を始めると予定数量に達し、同日中に配布を終了した。配布アイテムがなくなることで広告面そのものが変化していく、ピールオフならではの展開となった。新宿駅での反響を受け、講談社は10月から全国の対象書店にも展開を拡大する予定。駅広告で生まれた接点を、実際に本を選び、購入する場所である書店へつなげる形となっている。

今回の施策で特徴的なのは、作品のノベルティを配るだけではなく、「読書を助ける道具」を広告そのものにした点が今回の特徴。リーディングトラッカーは持ち帰った後も本を読むたびに使えるため、広告との接触が駅だけで完結せず、その後の読書体験まで続いていく。さらに、新宿駅で反響を確認したアイテムを書店へ展開することで、話題化を狙うOOHから購買地点へと接点を広げている。駅で「剥がして持ち帰る」という体験を生み、そのアイテムを実際の読書にも活用してもらう。作品のプロモーションと読書行動を自然につないだ体験型OOHと位置付けられる。

