講談社は、「週刊少年マガジン」で連載中の漫画『黒月のイェルクナハト』のピールオフ広告を、2026年8月19日から新宿駅プロムナードで展開した。広告にはヒロイン・イェルクナハトを等身大で描いた特製クロスを貼り付け、先着32人がその場ではがして持ち帰れる仕掛けとなっている。

『黒月のイェルクナハト』は、18歳の主人公・戌亦しのぎと、悪霊と思しき美女イェルクナハト=フィンステルニスを中心に描くバトルファンタジー。既刊累計40万部を突破し、「次にくるマンガ大賞2026」コミックス部門にもノミネートされている。8月17日の単行本第5巻発売に合わせ、作品への関心を高めるプロモーションとして今回の広告を展開した。特徴は、配布物そのものの大きさと質感にある。クロスは縦170センチ、横120センチで、週刊少年マガジンのピールオフ広告として過去最大のサイズ。イェルクナハトを等身大でデザインし、人がすっぽりと包まれるほどの大きさに仕上げた。

素材にもこだわり、本革のスエードを思わせる微起毛と、しっとりとした肌触りを持たせている。耐久性が高くシワになりにくいため、持ち帰った後に飾るなど、広告掲出後もファンが楽しめるグッズとして設計。無料配布物でありながら、サイズだけでなく質感まで追求した点が特徴だ。

今回の施策は、駅広告を「見る場所」から、作品のキャラクターを実際に持ち帰れる場所へ変えたピールオフ広告である。等身大というサイズを生かし、「ヒロインに包まれる」という作品ファンにとって分かりやすい体験へ落とし込んでいる。
ピールオフ広告は、広告物が次々とはがされていく光景そのものが人の目を引き、配布終了までの変化も含めてコンテンツになる。今回はそこに「等身大」と「肌触り」という要素を加え、視覚だけでなくサイズ感や触覚までキャラクター体験に結びつけた。ファンが欲しくなるグッズとOOHを一体化することで、駅広告への接触を作品への体験へと変換したプロモーションと位置付けられる。

