株式会社永谷園は、代表商品「お茶づけ」と浅草の人力車を組み合わせた「永谷園 お茶づけ人力車」を、2026年8月26日から9月15日まで展開した。永谷園オリジナルのラッピングを施した2台の人力車が浅草の街を走り、乗車客には「カップ入り お茶づけ海苔」などを提供する企画となっている。

企画の背景にあるのは、増加する訪日外国人へのお茶づけの認知拡大だ。永谷園では、日本の食文化の一つとしてお茶づけを海外からの旅行者に知ってもらう取り組みを進めている。2026年夏に大手小売店で実施したインバウンド向け施策では、お茶づけの専用売り場を設置した結果、商品の売上が前年比約170%、一部店舗では300%を超えたという。
今回の企画では、商品を売り場で訴求するだけではなく、訪日外国人が多く訪れる浅草を舞台に、日本の食文化と観光体験を組み合わせた。雷門前からオレンジ通り、たぬき通り、ロック通り、浅草演芸ホールなどを巡る約20分のコースで、永谷園カラーにラッピングされた人力車が街中を走行。乗車特典として「カップ入り お茶づけ海苔」とオリジナルうちわを用意した。
施策開始に先駆けて8月25日には、浅草ビューホテルアネックス六区で出発式を開催。ゲストとしてマヂカルラブリーの野田クリスタルさんが登壇し、一日限定の俥夫にも挑戦した。過去に「あの日のお茶漬け」という楽曲を即興で生み出したことがあり、普段から減量期にもお茶づけを食べるなど、商品との意外な接点を持つ人物として起用された。

「お茶づけ人力車」の特徴は、人力車そのものを広告媒体にするだけでなく、乗車体験の中に商品との接点を組み込んだ点にある。街を走るラッピング人力車は、浅草を訪れる観光客への移動型OOHとして機能する一方、実際に乗車した人には商品を持ち帰ってもらうことで、認知から商品体験までを一つの導線としている。特に訪日外国人にとって、人力車もお茶づけも日本文化を感じられるコンテンツだ。その二つを組み合わせることで、単なるサンプリングではなく「浅草で人力車に乗って、お茶づけを知った」という旅行中の記憶とブランドを結びつけている。

