株式会社Luupは、三井住友銀行が提供する個人向け総合金融サービス「Olive」とのコラボレーション施策を、2026年8月24日から名古屋エリア限定で展開した。Oliveのデザインを施したLUUPのラッピング車両400台を街中で走行させるほか、条件を満たした利用者にLUUPの無料クーポンを提供する取り組みとなっている。

背景にあるのは、夏の酷暑による移動負担と家計への影響だ。帝国データバンクの調査では、夏の暑さによる1世帯あたりの支出増加額は月額約3,512円とされている。飲料や冷感グッズ、外出先で涼むための飲食費などに加え、夏休みにはレジャーや帰省、旅行などの支出も増えやすい。一方、LUUPは徒歩を補完する移動手段として利用されている。Luupとパシフィックコンサルタンツが実施した調査では、利用者全体の約4割が最寄り駅へのアクセスや駅から目的地までの「ラストワンマイル」でLUUPを利用しているという。こうした移動と支出の両面から夏の生活をサポートする企画として、Oliveとのコラボレーションが実現した。施策の中心となるのが、名古屋市内を走るOlive仕様のラッピング車両だ。電動アシスト自転車と電動キックボードを合わせて400台を展開。通常のLUUP車両そのものを広告メディアとして活用し、利用者だけでなく街を行き交う人にもOliveのブランドを訴求する。
さらに、ラッピングによる認知獲得だけで終わらず、LUUPの利用体験からOliveの新規申込へつなげる導線も設けた。LUUPのライド終了後に表示されるバナーを経由してOliveアカウントを申し込み、指定条件を達成すると、LUUPを10分間無料で利用できるクーポン5回分が付与される仕組みだ。街中でラッピング車両を目にする接点から、LUUPを利用し、ライド終了後にOliveへ申し込むまで、リアルとアプリを横断した仕組みになっている。

LUUPではこれまでも、車両やポート、アプリを広告接点として活用するプロモーションを展開してきた。2026年7月には赤城乳業の「ガリガリ君」とコラボし、特別デザインの電動アシスト自転車・電動キックボード計150台を東京都内で展開。五反田駅前のポート装飾やアプリ内のスペシャルポートピン、SNS投稿企画、サンプリングなどを組み合わせ、「食べる涼」と「走る涼」を街中で体験させる施策を実施している。

今回のOliveとの取り組みも、その延長線上にあるプロモーションといえる。特徴は、街を移動する400台の車両による認知獲得と、ライド終了直後のアプリ内接点を一つの導線としている点。移動サービスは、利用前、移動中、利用後とユーザーとの接点が連続する。その一連の体験に広告を組み込むことで、街中で「見てもらう」だけではなく、実際の申込までつなげられる媒体となる。従来の交通広告が駅や車内など固定された場所を中心に展開されてきたのに対し、LUUPは車両そのものが街を移動しながら広告接点を生み出す。さらにアプリ上の行動データやライド終了後の画面まで組み合わせられる点は、一般的なOOHとは異なる特徴といえる。

