【2025年7月版】ネットで話題となった面白い広告 8事例

更新日：2025年08月04日

東京都内を中心に、SNS上でバズったり、話題になったり、アドクロ編集部で面白いと感じた広告事例をまとめました。今回は2025年7月に実施された広告を紹介します。

Topics①：映画「鬼滅の刃無限城編」の広告

新宿駅で展開された、映画「鬼滅の刃無限城編」の広告です。

複数の場所でキャラクターごとのビジュアルが展開される中、特に新宿駅東口の入口を囲むような演出はさまざまなネットニュースでも話題に。構造が複雑で「ダンジョン」とも呼ばれる新宿駅を、作中に登場する「無限城」に見立てた演出が注目を集めました。

7月半ばに公開されたタイミングに合わせ、新宿駅以外でも広告展開が多数見られました。特に、池袋駅で実施された広告は「鬼滅WALL」と称して、JR池袋駅改札外の北通路付近壁面を1ヶ月ジャックするなど、そのスケール感には驚かされます。

広告のデザインは複数パターン展開されており、話題作ということもあってかプロモーションに力が入っている様子が伺えました。

Topics②：Spotifyと「鬼滅の刃」のコラボ広告

Topics①に続いて、鬼滅の刃関連の広告となります。

Spotifyと「鬼滅の刃」のコラボ広告「#渋谷ニ鬼ノ気配アリ」です。渋谷の街頭に点在する複数の壁面やシャッターを用いて、作品世界と渋谷を交差させる仕掛けが展開されていました。

広告ビジュアルには「べんっ」という擬音語が大きく描かれ、作中に登場する「鳴女（なきめ）」というキャラクターの琵琶の音を表現。“鬼ノ気配アリ”とある通り、夜になってセンター街のシャッターが閉まると、鬼キャラクターのビジュアルが登場するという仕掛けになっていました。

作品の“音”を軸に、視覚的に鬼滅の刃の世界観を表現。音楽サービスのSpotifyらしい切り口で展開されていました。

アニメファンだけでなく、渋谷を訪れた観光客や若年層にも自然にリーチできる展開となっており、SNSで「#渋谷ニ鬼ノ気配アリ」と検索すると多数写真付きの投稿が見られるなど、盛り上がりを見せていました。

Topics③：「Oh my teeth」の広告

歯科矯正サービス「Oh my teeth（オーマイティース）」の広告です。

広告が展開されていたのは原宿、高田馬場、飯田橋など。「たかばのだば」「らはじゅく」「いいばだし」といった、どこか違和感のある“は並びの悪いコピー”が印象的です。

ぱっと見だと正しそうに見えますが、よく見ると文字の並び（“は”の位置）が崩れており、「“は（歯）”並びの乱れ」を連想させます。また、下部には「は並びを直したいと思う人がいるように、歯並びを直したい人がたくさんいます」と企画のテーマを伝える補足文が添えられており、コピー全体が「矯正の必要性」を押しつけず、柔らかくも、自然に伝える用事な構成となっていました。

マウスピース矯正という“手軽で身近な選択肢”を提案するサービスのトーンとも一致しており、非常にユニークな展開でした。