東京都内を中心に、SNS上でバズったり、話題になったり、アドクロ編集部で面白いと感じた広告事例をまとめました。今回は2025年9月に実施された広告を紹介します。
Topics①：世界陸上の広告
新宿駅などで展開された、「世界陸上2025 東京大会」TBS生中継の告知広告です。広告は渋谷109を始め、渋谷駅の山手線改札内や新宿駅などで展開。広告には、アンバサダーを務める織田裕二さんが大きく描かれていました。
新宿で展開された広告では「運動会は、続いている。」というコピーが大きく描かれ、校庭のマイク前に立つ教師の姿の織田さんが印象的。「運動会」をイメージさせるビジュアルで、世界陸上というスケールの大きなスポーツイベントを、誰もが原体験として持つであろう運動会に結びつけて表現していました。
近くには、学校内の掲示板を意識させるような装飾が特徴的で、児童の手書き風コメントや、花紙で縁取られた装飾、画鋲で留められた図解ポスターなど、細部まで“手づくり感”が徹底されていました。
ただ大会を告知するだけでなく、「スポーツを観る」ことを「自分ごと」に変える演出が見事で、人間味を強く感じさせるような広告でした。
Topics②：BMSG5周年の広告
BMSG（SKY-HI率いる音楽レーベル・プロジェクト）は、設立5周年を記念して渋谷エリア全体を使った大規模な広告展開「BMSG STREET GALLERY」を実施。
センター街・クランブル交差点周辺など渋谷エリア各所に、フラッグ展示、巨大壁画、黒ポスター、ストア型演出など多様な表現で広告展開していました。
渋谷の街を歩いていると「光を当てれば、才能は何度だって輝く。」というコピーを中心に、黒一色のビジュアルとロゴを描いたポスターが複数箇所で展開されていました。フラッシュ撮影で浮かび上がる仕組みとなっており、“光を当てる”という言葉そのものが広告の体験として組み込まれた演出でした。現地では、各ポイントごとにファンの方が写真を撮る姿が見られました。
華やかでありながら統一感のある世界観が渋谷全体を包み込み、まるで渋谷エリア全体がBMSGの美術展になったような印象もありました。5周年ということもあってか、かなりのスケール感で盛り上がりを見せていた事例でした。
Topics③：パンどろぼうの広告
新宿駅で展開された、KADOKAWAによる児童書「パンどろぼう」の広告です。「令和で一番売れている児童書」というコピーとともに、シリーズの人気キャラクターである、パンどろぼうが壁面から立体的に飛び出す仕掛けに。
「STAGE3」に設置された巨大な立体物は、つい触りたくなるようなモフモフな素材で、通行人の視覚と触覚の両方に訴えかける仕掛けになっていました。仮に作品を知らなくても、写真を撮りたくなるようなインパクトが感じられました。
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思わず飲み込まれてしまいそうな、ド迫力の天井壁画
思わず飲み込まれてしまいそうな、ド迫力の天井壁画
加藤誠也 アドクロ編集部
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