ヤマハ株式会社は、好きな楽曲をバンドメンバーになった気分で演奏できる新感覚のアプリ「Extrack」(エクストラック)のリリースプロモーションとして、2025年4月28日より、渋谷駅構内にてOOHを掲出した。

「Extrack」は、楽器演奏者が直面する「個人練習に飽きてしまい、演奏を十分に楽しめない」といった課題を解決するアプリである。読み込んだ楽曲を解析し、ギター、ドラム、ベース、ピアノなど楽器ごとの音量調整、コード進行の表示、テンポ・キー変更などを簡単に行うことができる。好きなパートだけを聴いて耳コピしたり、自分以外のパートを流してバンドメンバーになった気分でセッションしたりと、既に多くのユーザーに活用されている。
本施策を担当した電通東日本のプランナー野田祐希氏によれば、ライブハウスやスタジオが多く楽器演奏者が集まりやすいエリアであることが、渋谷駅を今回の広告展開場所として選んだ理由だという。また、渋谷は音楽やカルチャーの発信地でもあることから、革新的な機能を持つ本アプリと相性が良いとの考えもあったそうだ。
特に「東横BIG20(※広告枠の名称)」を選定した理由については、デザインがほぼテキストのみで構成されており情報量も多いため、できるだけ大きな面積での掲出が効果的だと判断。また、バンドへの憧れや悩みに対し、さまざまな視点で回答する内容であることから、複数の投稿を一覧で眺められるような環境が適していると考えたという。
X投稿を引用する広告手法を選んだ背景について野田氏は、「SNS投稿は、企業側がコントロールできないユーザーの本音。それを引用することで、親しみやすい広告になるのではと考えていました」と説明。さらに、スマホやPCなど、デジタル上で見慣れている投稿が"紙"という実体ある形で現れることで、いい意味での違和感が生まれるとも考えていたそうだ。バンドに憧れる投稿を採用した理由としては、このアプリが楽器演奏者の悩みを解決する先進的なサービスであることから、「待望のアプリが登場!」と自ら発信する方法もある一方、ユーザーの憧れや悩みの声を拾い、客観性をまとわせることで広告としての信頼度を高めることを目指したという。

投稿の中にハリウッドザコシショウさんと乃紫さんを起用した共通の理由として、「広告の中に有名人が混ざると、クリエイティブ全体に目を留めてもらうきっかけになる」と野田氏は語る。そこで、音楽とお笑いという異なる文脈から、それぞれに強いファンを持つ方々を起用したとのこと。
ザコシショウさんの起用については、「一覧で見たときに、すべての投稿がシンプルな悩みと回答ばかりだと、やや単調な印象になるかもしれないと感じていました。そこで、違和感のある存在を混ぜることにより、視線や感情の引っかかりを生み出せると考えていました」と説明。一方、乃紫さんの起用理由としては、このアプリの特徴である「アーティストと一緒に演奏できる」という点にリアリティを持たせるため、実際に活躍しているアーティスト自身の投稿を含めることが効果的だと考えたと野田氏は述べた。
「Extrack」は幅広い楽器演奏者から高い評価を得ており、リリース(3月18日)の2日後に音楽ストリーミングサービスなども含む音楽アプリランキングで最高8位にランクインした。そして、ダウンロード数は1週間で約1万件を突破している。"あの頃組みたかったバンド"、"憧れたセッション体験"をアプリで叶える「Extrack」の世界観に注目だ。
