株式会社ニチレイフーズは、2026年4月13日から27日までの期間、主力商品『本格炒め炒飯®』の発売25周年を記念し、東京メトロ銀座線および丸ノ内線で特別仕様のトレインジャック広告を展開した。車両全体を活用し、ブランドの歴史や魅力を体感できる空間として構成された取り組みとなっている。

『本格炒め炒飯®』は冷凍炒飯市場で長年支持を集め、25年連続売上No.1を達成するなど、同社を代表する商品として位置付けられている。今回の施策は、長年の支持に対する感謝を伝えると同時に、商品の進化や価値を改めて訴求する狙いが背景にある。加えて、都心の主要路線である銀座線と丸ノ内線は接触頻度が高く、幅広い層への認知拡大が期待できる点も選定理由となっている。銀座線の黄色と丸ノ内線の赤という車両カラーが、それぞれ卵やブランドカラーと親和性を持つことも、演出との相性を高める要素として活用された。

車内では、25年間の歩みを紹介する年表ポスターをはじめ、商品開発のこだわりやリニューアルの変遷を伝えるビジュアルを掲出した。中づりにはレンゲが揺れるスイングポップ広告を設置し、視覚的な動きを取り入れた演出を展開している。さらに、炒飯の調理工程をイメージした音声ガイドを用意することで、聴覚にも訴求する構成とした。加えて、見る角度によって電子レンジの動きが変化して見えるベローズプリントを採用し、乗客が自然と視点を変えたくなる仕掛けを組み込んでいる。車内全体を"炒飯の博物館"のように仕立てることで、移動中にブランド体験を完結させる設計となっている。
年表やスイングポップで視線を止め、音声ガイドで耳から調理イメージを補強し、ベローズプリントで乗客の身体の向きや視点移動まで促すことで、電車内という乗客が手持ち無沙汰になりやすい空間を「アトラクション化」している。交通広告は、短時間で視認される静的メッセージに収まりやすいが、本施策は視覚・聴覚・動きの要素を重ね、「思わず顔を上げたくなる」物理的なギミックを配置することで、広告接触時間と記憶への定着率を最大化させている。

