スマートゴミ箱「SmaGO(スマゴ)」を展開するフォーステックは、2026年10月1日、東京・表参道沿いの13か所に設置されたスマートゴミ箱34台のラッピングデザインを秋仕様に刷新した。今回のデザインには、ヘラルボニーの契約作家2人によるアート作品を採用。街の美観維持に貢献するゴミ箱を、アートを楽しめる街中のメディアとして活用している。

今回の取り組みは、2023年4月に始動した表参道「スマートアクションプロジェクト」の一環だ。日本特殊陶業の支援のもと、フォーステックとヘラルボニーが連携し、表参道沿いに設置されたスマートゴミ箱をアートで彩る活動を継続している。「ゴミを正しく捨てることからはじまる、循環型社会へのチャレンジ」を掲げ、街を歩く人がアートに触れながら、資源循環や多様性について考えるきっかけをつくることを目指している。
SmaGOは、太陽光で稼働し、投入されたゴミを約5分の1に自動圧縮するIoTスマートゴミ箱。通信機能によってゴミの蓄積状況を遠隔で確認でき、効率的な回収を可能にする。表参道・原宿エリアでは、導入前に1日3~4回行われていたゴミ袋の回収が導入後は1日1回となり、回収回数を約70%削減。ゴミのあふれを抑えるとともに、清掃負担の軽減にもつながっている。
今回の秋デザインでは、ヘラルボニーの契約作家である輪島貫太氏の「コスモス」と、水上詩楽氏の「タイトル不明」の2作品を採用した。輪島氏の作品にはさまざまなキャラクターが描き込まれ、水上氏の作品は色鮮やかな扇形や点の模様を規則的に重ねた表現が特徴となっている。ラッピングは季節に合わせて約3か月ごとに更新され、街を行き交う人が日常の中で異なるアートに触れられる仕組みだ。

また、このプロジェクトでは、日本特殊陶業からの協賛費をゴミ回収や清掃などの運用費に充てている。スマートゴミ箱の設置主である商店街振興組合原宿表参道欅会が、協賛企業の支援を受けながら街のインフラとして継続的に運用する仕組みとなっている。
協賛企業がゴミ箱の運用費を負担することで、街の美観維持や清掃負担の軽減に貢献。その設備をアートで彩ることで、公共空間に新たな価値を生み出している。一般的な屋外広告が企業の商品やサービスを訴求するのに対し、今回の取り組みは、企業が街の環境づくりに参加すること自体がコミュニケーションとなっている。さらに、季節ごとにアートを更新することで、日常的に表参道を訪れる人にも継続的な接点を生み出している。広告費を街の課題解決に還元しながら、企業の社会貢献を目に見える形で伝える、都市インフラを活用したスポンサーシップのあり方といえる。

