アドクロ編集部がお届けする2025年5月26日週の渋谷OOHレポート。渋谷で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去のOOH事例は、下記を併せてご確認ください。
Topics①:実写映画「リロ&スティッチ」の広告

ディズニーの実写映画「リロ&スティッチ」の日本公開告知広告です。
人気キャラクター「スティッチ」を大きくフィーチャーしたビジュアル展開で、愛らしいスティッチが赤いサーフボードに乗って波に向かう躍動感あふれる姿が描かれています。ハワイの海をイメージした鮮やかな青い波と夕焼け空のグラデーション背景が印象的です。
この広告に描かれたスティッチは立体的な作りでイラストから飛び出してくるように表現されていて、実写映画を意識したクリエイティブになっていました。

「愛を知らないエイリアンと愛を無くしたひとりぼっちの少女-きっと明日は、家族になれる。」というコピーがリロ&スティッチのストーリーを分かりやすく伝えており、家族の絆をテーマとした作品の魅力をアピールしています。愛らしい見た目が存分に生かされたこの広告で一緒に写真を撮る人も見られるなど、幅広い年齢層にリーチしている様子が感じられました。
屋外のOOHでもビルを突き破ったようなビジュアルで、同映画広告の展開が見られました。

Topics②:Doleの広告

Doleバナナのブランド広告です。
JO1メンバーの佐藤景瑚さんを「バナナ番長」として起用。頭にバナナを載せた佐藤さんのユニークなビジュアルで話題性を狙った、印象的なクリエイティブとなっています。鮮やかな赤い背景に大きく「甘いぜ!」の文字を配置し、バナナの甘さを直感的に伝えています。
広告下部には普段通りの爽やかな笑顔の佐藤さんが、「Doleバナナ食べてみる?」という親しみやすいコピーとともにブランドへの親近感を演出。彼のファンだけでなく、幅広い層へ訴求力を高める戦略が感じられます。
健康志向のイメージを持つバナナをエンターテインメントに使い、多くの通行人の視線を奪う大胆なビジュアルでの広告展開でした。
Topics③:旅行記録アプリ「notabi」の広告

旅行記録アプリ「notabi」の広告キャンペーンです。
駅地下通路の長い壁面を活用し、実際のユーザーが投稿した旅行体験談を大量に展示するクリエイティブとなっています。「旅って、自由。」という大きなメインコピーを中心に、数多くの旅行写真と体験談を壁一面に配置した圧倒的なボリューム感のある展開です。
各投稿には実際の旅行先の写真と詳細な体験談が掲載され、アプリの機能である「一人一人のかけがえのない旅を、思い思いに記録できる」というコンセプトを視覚的に表現。ユーザー生成コンテンツを広告素材として活用することで、リアルな旅行体験の魅力を効果的に伝えています。
外出のニーズが拡大するこれからの時期、旅行を計画する人々の関心を引きつける戦略的なタイミングでの展開だと言えます。通勤通学で多くの人が通る場所で、アプリの認知度向上とダウンロード促進を狙った施策となっているようでした。

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Topics④:早稲田アカデミーの広告
Topics④:早稲田アカデミーの広告