Topics④：キリンビール「晴れ風」の広告
キリンビール「晴れ風」の広告です。梅雨が明け、本格的な夏が始まる7月初旬という時期に合わせて、清涼感と季節感を前面に打ち出したビジュアル展開されていました。夏の訪れとともに「ビール日和」を強く印象づける狙いがうかがえます。
背景には打ち上げ花火が描かれ、祭りの高揚感と涼しげなビールの泡が結びつき、視覚的にも“夏の一杯”を魅力的に表現。「日本の夏に、乾杯。」というストレートなコピーも、余計な説明を排した潔さがあり、夏という季節の訪れをダイレクトに感じるビジュアルです。
商品の味や特徴を前に出すのではなく、「夏という季節とともに楽しむビール体験」というストーリーを構築することで、ブランドロイヤリティの醸成を図る、季節を前面に出したビール広告といえるのではないでしょうか。
Topics⑤：ベンチャーサポート税理士法人の広告
ベンチャーサポート税理士法人のブランド広告です。「日本を、起業先進国へ。」という挑戦的なメッセージを軸に、サイネージを活用して展開していました。
あえてビジュアル要素を最小限に抑えたミニマルなビジュアルは強いインパクトを生み出していました。「誰かの挑戦を笑うのは、かつて挑戦から逃げた人間だ。」といったコピーが感情に訴えかけてくるような熱量を感じます。
広告が放つトーンは企業ブランディングというよりも、むしろ社会的メッセージに近く、「挑戦する人を支える存在でありたい」という同法人のスタンスを打ち出していました。
Topics⑥：第一生命グループの広告
Daiichi Life Group（第一生命グループ）のグループブランド変更を告知する広告です。2026年4月1日からの社名変更を知らせる内容で、企業アイデンティティの再定義と未来志向のメッセージを併せて発信していました。
青空を背景に大きくなびく青のフラッグと、手をつなぎ笑顔で並ぶ多様な人々の姿が描かれています。青のグラデーションと柔らかな雲の構成は、保険会社にありがちな「安心・堅実」のイメージに加え、「拡張性」「希望」「共創」といった新たなブランド文脈を訴求。コピーには「人生をまもる会社から、人生をひろげる会社へ。」というフレーズが掲げられ、従来の“保険＝万一の備え”という認識から、もっと前向きに“生きる選択肢を広げるパートナー”としての価値を打ち出そうとする様子が伺えます。
社名変更の事務的告知にとどまらず、企業ビジョンと生活者との関係性をあらためて構築し直す、ブランドリフレッシュのためのOOHといえそうです。
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今週掲載された応援広告を紹介！
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アドクロ編集部
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