【渋谷】2025年7月28日週 OOHレポート

更新日：2025年07月31日

Topics④：漫画アプリ「マガポケ」の広告

講談社の漫画アプリ「マガポケ」の10周年記念広告です。「持って帰れる複製原画展!!」というコピーのもと、人気作品のキャラクターと原稿がずらりと並んでいました。

実際にマンガの複製原画を壁に貼り出し、それが“自由に持ち帰れる”（ピールオフ形式で配布）という点がユニークでした（29日に配布実施したそうですが、写真撮影時には配布が終了しておりました）

また、人気漫画のキャラクターが多数描かれ、「推しを探す」「友人と共有する」などの行動が自然と生まれるようなビジュアルが特徴的でした。ファン層にとっては写真を撮るだけでなく、（げんがを）物理的に“持ち帰れる楽しさ”が加わり、記憶に残る体験となっていたのではないでしょうか。

マンガアプリというWebサービスでも、リアルな接点を通じた愛着が沸くようなプロモーションだと感じました。

Topics⑤：「ポケモン生態図鑑ミュージアム in シブヤ」の広告

渋谷スーパーボード

「ポケモン生態図鑑ミュージアム in シブヤ」の広告です。渋谷駅改札内に展開された4面に渡る広告展開で、ポケモンたちの“生態”をテーマに、まるで博物館のような解説型パネルが続いていました。

キャラクターの魅力だけでなく、まるで自然科学の図鑑のように「生態学的視点」からポケモンの世界を捉えている点がユニークで、ポケモンの体温、共生関係、群れでの行動、縄張り争いなどが、まるで動物の生態を紹介するかのように解説されていました、「ポケモン＝バトル」のイメージから一歩踏み込み、よりキャラクターへ深い愛着を感じるような体験を促しています。

また、絵本的な優しいタッチと大きなビジュアルが特徴で、振り仮名も降ってあるので子どもにもわかりやすく、親子で楽しめる広告となっていました。

単に「かわいい」や「かっこいい」だけでない、ポケモンというコンテンツの奥行きを可視化し、知的探究心をくすぐる切り口で構成された、面白いプロモーション事例でした。

Topics⑥：キリン「氷結シチリア産レモン」の広告

しぶにしデッキシート

キリン「氷結シチリア産レモン」の広告です。夏らしい鮮やかな青空とレモンの爽やかさを全面に押し出した構成となっています。

この広告の特徴は、何よりも“感情”をビジュアルでストレートに伝えている点。笑顔、飲んだ後の満足げな表情、冷えたグラスを太陽の下で掲げるシーンと、すべてが「夏のひとときのしあわせ」に焦点を当てています。またコピーも「大人だって、はしゃぎたくなるのが夏。」「おいしい夏が、やっぱり好きだ。」「おいしいだけで、しあわせだ。」と、難しい言葉での説明要素を削ぎ落としたシンプルな言葉で描かれ、共感を呼びやすい内容となっているように感じます。