アドクロ編集部がお届けする2025年10月20日週の新宿OOHレポート。新宿で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去のOOHレポートはこちら。
Topics①：映画「8番出口」の広告
映画「8番出口」の広告です。 通路に並ぶ複数の柱広告をジャックし、同じビジュアルを反復させることで、ゲームの持つ「無限に続く空間からの脱出」というテーマを物理的な空間で再現しています。
広告は、黄色を背景に、大きな文字で「8番出口」とだけ記されたものや、「この社会現象。」という強いメッセージ、さらにはゲーム内に登場する不気味なキャラクターの映像などをリズミカルに切り替えて表示。
コアな体験である「異変を見つけなければならない」という緊張感を、広告を見る行為そのものに重ね合わせることを狙っているように感じます。情報を絞り、謎めいた断片的なイメージを連続して見せることで、通行人の想像力を刺激し、SNSなどでの口コミを誘発する効果も期待できる広告展開でした。
Topics②：HUAWEI WATCH GT 6 Proの広告
ファーウェイのスマートウォッチ「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」の広告です。木村拓哉さんを起用したビジュアルで、駅の通路に沿った長い壁面広告と、連続して設置された柱のデジタルサイネージを連動させている点が特徴的でした。
それぞれが異なるシチュエーション（スポーツ、音楽など）で製品を着用することで、「PLAY IT ALL. 楽しみつくせ。」というキャッチコピーを多角的に表現。特定の機能に関心を持つ層だけでなく、アクティブで充実したライフスタイル全般に憧れを抱く、より広い層の消費者にアプローチする狙いがあると考えられます。
製品を、自己表現や生活を豊かにするためのパートナーとして位置づけ、所有することの情緒的な満足感を醸成するような戦略的な広告でした。
Topics③：映画「恋に至る病」の広告
映画「恋に至る病」の広告です。通路の壁面に映画のキービジュアルと小説の本文を模したデザインの2種類を並べて掲示している点が特徴的です。
小説の一節をそのまま大きく掲載する手法は、交通広告としては珍しいです。多くの情報が流れる駅構内であえて読ませる広告を展開することで、通行人に立ち止まらせ、物語の世界観へ深く引き込む効果を生み出しています。
通行人に「読む」という体験を提供することで、公開日に向けた強い期待感と知的好奇心を醸成する狙いがあると考察されます。
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ドラマ「ちょっとだけエスパー」の広告
ドラマ「ちょっとだけエスパー」の広告
アドクロ編集部
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