渋谷は、駅構内の大型広告やデジタルサイネージ、街頭ビジョン、商業施設の広告など、多様なOOHを展開できるエリアです。
渋谷駅にはJR、東急、東京メトロ、京王の各路線が乗り入れており、駅構内だけでも複数の広告媒体があります。さらに、駅を出るとスクランブル交差点周辺や商業施設、街中のビジョンなど広告接点が広がっています。
この記事では、渋谷で実施できる主なOOH・駅広告の種類や費用、実際の広告事例、媒体を選ぶ際のポイントを紹介します。
渋谷でOOH広告を出すメリット
渋谷の特徴は、駅構内だけでなく、駅前や商業施設、街中まで含めて広告を展開できることです。
駅広告で通行者との接点をつくるだけでなく、大型ビジョンや屋外広告、イベントなどを組み合わせることで、渋谷の街そのものを使ったプロモーションも可能です。
実際に渋谷では、ひとつの大型広告だけで完結させず、複数の場所に広告を掲出して街を回遊させたり、OOHからイベントやSNSへつなげたりする施策も行われています。
渋谷で実施できる主なOOH・駅広告
大型デジタルサイネージ
渋谷駅構内には、大型のデジタルサイネージが複数設置されています。動画を使った広告表現ができるほか、複数面をまとめて使用して駅構内で大きな存在感を出すこともできます。
東急田園都市線渋谷駅の「ビッグサイネージプレミアム」は、横幅約25mの大型デジタルサイネージです。京王井の頭線渋谷駅では、70インチのモニター59面を使用する「渋谷K-DGウェーブ」などがあります。
駅ポスター・連貼り広告
予算を抑えて渋谷駅に広告を掲出したい場合は、駅ポスターも選択肢になります。1枚のポスターだけでなく、複数枚を横につなげて掲出することで、大きな広告面として見せることもできます。
大型の連貼り広告には、東急渋谷駅の「BIG14」「BIG20」などがあり、商品やサービスのビジュアルを大きく見せたい場合や、複数のクリエイティブを連続して展開したい場合に利用されています。
シート・壁面広告
駅構内の壁面や通路、階段などを使ったシート広告も、渋谷では多く見られます。通行者の動線に沿って広告面を設置できるため、単独のポスターとは異なる見せ方が可能です。
長い壁面を使って複数のビジュアルを並べたり、通路そのものをクリエイティブの一部として使ったりするなど、掲出場所に合わせた企画がしやすい媒体です。
大型ビジョン・屋外広告
渋谷駅周辺には、駅構内だけでなく街中にも大型ビジョンや屋外広告があります。スクランブル交差点周辺や商業施設など、街を歩く人に向けて広告を発信できる点が特徴です。
2026年にはMIYASHITA PARK近くに大型3D屋外広告メディア「SHIBUYA PARK VISION」も開業するなど、渋谷では大型映像を活用したOOHの選択肢も広がっています。
駅ジャック・街中を使った大型展開
複数の広告媒体を同時に使い、渋谷駅や街中で集中的に広告を展開する方法もあります。
駅構内の大型広告、屋外広告、街頭ビジョンなどを組み合わせることで、移動する中で同じブランドや作品に繰り返し接触するプロモーションを設計できます。
商業施設・イベントと組み合わせた展開
渋谷では、OOHと商業施設やイベントスペースを組み合わせた施策も実施されています。広告を見せるだけでなく、ポップアップイベントや商品体験など、次の行動につなげられる点が特徴です。
駅広告や屋外広告で認知をつくり、その近くでイベントを実施するなど、OOHとリアルな体験を一体で設計することもできます。
渋谷のOOH・駅広告の費用
渋谷のOOH・駅広告は、数万円台で実施できる駅ポスターから、数百万円規模の大型広告やデジタルサイネージまで、媒体によって料金に大きな幅があります。
そのため、渋谷で広告を出す場合は、最初から媒体を決めるのではなく、予算と目的から候補を絞っていく方法が現実的です。
渋谷駅の広告料金例
2026年9月現在、B0サイズの駅ポスターでは、JR渋谷駅が7日間84,000円、東京メトロ渋谷駅が66,000円、東急渋谷駅が70,000円、京王渋谷駅が68,000円程度となっています。
大型ポスターでは、東急渋谷駅の「BIG20」が1週間1,950,000円~3,000,000円で、掲出する時期によって料金が異なります。
デジタルサイネージでは、京王井の頭線渋谷駅の「渋谷K-DGウェーブ A+B」が70インチ59面を使用する1社買切の商品で、7日間6,000,000円です。
さらに大型の媒体では、東急田園都市線渋谷駅の「ビッグサイネージプレミアム」が7日間5,500,000円~9,000,000円となっており、実施月によって料金が設定されています。
媒体費以外の費用にも注意
実際の出稿では、広告枠の料金以外に、デザイン制作費、ポスターやシートの出力費、取付・撤去費などが必要になる場合があります。
デジタルサイネージの場合は制作・施工費がかからない媒体もありますが、特殊な映像制作や複数媒体を組み合わせる場合には別途費用が発生することがあります。
広告料金や販売条件は変更されることがあるため、実際に出稿を検討する際は、希望する時期の最新料金と空き状況を確認する必要があります。
渋谷で実施されたOOH広告事例
渋谷が「PINK CATS」に KATEの大型広告
KATEは限定コレクション「We are PINK CATS.」の発売に合わせ、渋谷駅地下通路やShibuya Sakura Stageなどで大型広告を展開しました。OOHだけでなく、近隣で商品のタッチ&トライができるイベントも実施し、広告からブランド体験へつなげています。
『VIVANT』の世界観を渋谷の街へ展開
TBSは「アジア大会 愛知・名古屋」のプロモーションとして、日曜劇場『VIVANT』と連動した広告を渋谷で展開しました。複数のクリエイティブを街中に点在させ、広告を探して歩くこと自体を企画の一部にしています。
HUNTER×HUNTER、渋谷の街に115人のキャラクター
『HUNTER×HUNTER』では、渋谷の街中に115人のキャラクターを配置する「渋谷HUNTER街」を展開しました。大型広告だけでなく、壁面や床など複数の場所を使い、キャラクターを探して街を回遊する仕組みを取り入れています。
渋谷駅の柱を使ったホラー広告
ポプラ社は、ホラー小説の発売に合わせて田園都市線渋谷駅に柱巻広告を掲出しました。駅構内にある柱の形状を生かし、作品の不穏な世界観を日常の移動空間へ持ち込んだ事例です。
渋谷でOOH広告を選ぶときのポイント
駅構内と街中のどちらで接触させるかを考える
同じ渋谷でも、駅構内の広告と街中の広告では、広告を見る状況が異なります。通勤・通学や乗り換えの途中で接触させたいのか、買い物やレジャーで街を歩く人に見てもらいたいのかによって、適した媒体は変わります。
大きさだけでなく通行動線を見る
大型広告だから必ず適しているとは限りません。どの方向から広告を見るのか、広告の前をどのように人が通るのかなど、掲出場所と動線を確認したうえで媒体を選ぶことが重要です。
1媒体で見せるか、複数媒体を組み合わせるかを決める
ひとつの大型広告に集中してインパクトを出す方法もあれば、複数の広告を街中に展開して接触回数を増やす方法もあります。認知拡大、商品発売、イベント集客など、広告の目的に応じて設計を変える必要があります。
渋谷のOOH広告事例をもっと見る
アドクロ編集部では、渋谷で実際に掲出されたOOHを継続的に取材しています。最新の広告施策だけでなく、過去に渋谷駅や周辺エリアで展開された広告も紹介しています。
過去の渋谷OOHレポート
まとめ
渋谷には、駅ポスターから大型デジタルサイネージ、街頭ビジョン、壁面広告まで多様なOOHがあります。駅構内だけで完結させるだけでなく、街中の広告や商業施設、イベントと組み合わせた展開ができることも渋谷の特徴です。
一方で、広告料金や掲出場所、媒体の大きさには大きな差があります。予算だけで媒体を選ぶのではなく、誰に、どこで、どのように広告を見てもらいたいかを整理したうえで選定することが重要です。
OOH広告全体の種類や費用、出稿までの流れについては、OOH広告とは?種類・費用相場・効果・出稿の流れを事例で解説もあわせてご覧ください。
