Topics⑥：映画「ファーストキス」の広告
渋谷駅で展開された、映画「ファーストキス」の宣伝広告です。
映画「ファーストキス」は松たか子さんとSixTONESの松村北斗さんが初共演を果たした話題作です。
広告の特徴的な点として、「#映画ファーストキスに会いにいこう」というSNSと連動したキャンペーンを展開しています。視聴者から寄せられた思い出のエピソードを付箋形式で掲載することで、作品のテーマである「大切な人との思い出」を、観客の実体験と重ね合わせる工夫がされていました。
2月7日のロードショー公開を控え、物語の世界観を表現しながら、観客の共感を呼ぶ仕掛けを取り入れていました。白を基調とした落ち着いた色使いと、カラフルな付箋による視覚的なコントラストが、通行人の目を惹きつけるビジュアルとなっていました。
Topics⑦：Amazon Primeの広告
Amazonプライムの広告です。多様なコンテンツラインナップを紹介する内容となっていました。
映画やドラマ、ショッピングといった異なるカテゴリーを象徴するビジュアルが並び、それぞれに関連するキーワードが配置。例えば、ファンタジー作品『ロード・オブ・ザ・リング：力の指輪』のビジュアルには「魔」の一文字が重ねられ、その隣には圧力鍋の画像とともに「力」と書かれています。この言葉遊びが、Amazon Primeが映像作品だけでなく、日用品や調理器具の購入も可能なサービスであることを表現していました。
デザインは、Amazonプライムのブランドカラーである青を基調とし、真ん中に大きくロゴを描くことで視認性を確保。各コンテンツの下には日本語と英語で「It's on prime」というコピーを入れることで、これら全てのコンテンツがプライム会員向けサービスの一部であることを伝えていました。また、一つの広告の中で複数のコンテンツを同時に訴求することで、プライム会員サービスの価値を視覚的にわかりやすく伝える広告となっていました。
Topics⑧：サントリー生ビールの広告
サントリー生ビールの広告です。駅構内の柱サイネージを活用し、「生ビールは好きですか？」というシンプルな問いかけを軸にした広告を展開しています。
広告では、サントリーの生ビール缶と生ビールグラスをモチーフとして使用し、白を基調とした爽やかな背景に、商品の特徴である「生」の文字を青で際立たせています。また、商品写真に水滴を配置することで、ビールの冷たさや鮮度感を視覚的に表現しています。
ビールを手に持つ自然な表情のカットを使用し、親しみやすさを演出。「好きですか？」という問いかけは、通行人に直接語りかけるような形で配置され、商品への興味関心を呼びかける仕掛けとなっていました。
Topics⑨：YOUTRUSTの広告
YOUTURSTが展開する「GROWTH 祭 TOKYO」のイベント広告です。
渋谷ヒカリエホールで開催される、ビジネス向けイベントの告知広告となっています。白と黒を基調としたデザインで、提灯をモチーフにした和風のビジュアルを採用し、日本的な祭りの雰囲気とビジネスイベントを融合させた独特な世界観が印象的なビジュアルです。
右側には、協賛企業のロゴが多数並び、Salesforceや電通、Demaecan（出前館）などの名の知れた企業が参加することが書かれており、イベントの信頼性や規模感が表現されていました。
広告が掲出されているのは、ビジネスパーソンの利用が多い渋谷駅構内。視認性の高い壁面広告を活用し、ターゲット層に効率的に告知する設計になっていました。
Topics⑩：Air Jordan「UNBANNABLE」キャンペーンの広告
渋谷センター街ヒットビジョン
Air Jordanの「UNBANNABLE」キャンペーンの広告です。
「UNBANNABLE」というメッセージが強調され、かつてNBAで禁止されたが、それを乗り越えて文化的アイコンとなったAir Jordan 1のストーリーを想起させます。
ビジュアルはモノトーンを基調としつつ、スニーカーの赤と黒が際立つ構成になっています。ストリートカルチャーとファッションに敏感な若者層への訴求力を高めていました。
広告が設置されたエリアは、ファッションやスニーカー文化が根付く渋谷センター街。視認性の高いビルの壁面を活用し、Air Jordanのブランドストーリーを象徴的に伝えるインパクトのある展開でした。
編集部から一言
今週の渋谷エリアで特に印象的だったのは、タワーレコード渋谷店で展開された「午後の紅茶」と映画「トリリオンゲーム」のコラボレーション広告です。
同一モデルを起用しながら、まったく異なる世界観を表現した2つの広告の並列展開は興味深い取り組みといえます。映画側は金と黒を基調としたトランプのスペードをモチーフにした高級感のある演出、飲料側は白を基調とした清潔感のあるビジュアルと、対照的な色使いながら視覚的な調和を生み出していました。
特に注目したいのは、バレンタインデーである2月14日の映画公開に向けて、「トリリオンゲーム」の緊迫感のある世界観と、「午後の紅茶」の優雅な雰囲気を同時に演出している点。このコントラストの強い表現方法により、通行人の視線を自然と引き付ける効果を生んでいます。2月という寒い時期に、温かい飲み物と映画という組み合わせで、都市生活者の消費行動を刺激する狙いが見て取れました。
次週はどのような広告が展開されるか楽しみです。過去の渋谷OOH事例は、下記を併せてご確認ください。
アドクロ編集部
記事ランキング
