Topics④：舞台「ピグマリオン」の広告
舞台「ピグマリオン」の広告です。
背景には色鮮やかな花々のイラストと作品タイトルを大きく重ね、その上を主要キャストが歩いているかのように描いたデザインで、舞台作品ならではの華やかさと芸術的な雰囲気を醸し出していました。
特定の主演俳優を大きく見せるのではなくキャスト陣の姿をリズミカルに並べルことで、通行しながら移動する視線に合わせて次々と著名な俳優が目に入る仕掛けとなっており、「キャスト全員が主役」であるかのような印象を与えます。通路を歩きながらでも、作品名、豪華な出演者、そして公演日程が伝わるようになっており、暗い地下通路の空間でひときわ目を引くことで、公演への期待感を高める役割を果たしていました。
Topics⑤：2人専用ゲーム「違う冬のぼくら」の広告
講談社の2人専用ゲーム「違う冬のぼくら」の広告です。
「もしも〇〇がこのゲームをプレイしたら」という架空のシナリオを提示するユニークな構成になっています。背景にはゲーム本編のドット絵の世界観を広げ、その手前に「カイジ」や「進撃の巨人」といった講談社が持つ著名な漫画作品のキャラクターを、原作のタッチそのままに描いています。
ただゲームを紹介するのではなく、「2人専用」という製品の核となる特徴を、キャラクター同士が並んでプレイするというビジュアルで表現。既存の漫画ファン層に対して「あのキャラクターがこのゲームを遊んだら？」という想像をかき立て、ゲームへの興味を促すような作りとなっていました。
Topics⑥：「THE HOLIDAY 2025 COLLECTION」の広告
NARSの「THE HOLIDAY 2025 COLLECTION」の広告です。
モデルを起用した「イメージビジュアル」と、商品を大きく見せる「プロダクトビジュアル」の2種類を隣り合わせに掲載していました。
コレクションの持つクールで洗練された世界観をメイクアップと衣装で表現。もう一方のポスターでは、人物を排し、ホリデー限定のきらびやかなパッケージデザインそのものに焦点を当てています。
所有欲を刺激するようなビジュアルで、これから迎えるクリスマスシーズンに向けた早めの広告訴求とも言えそうです。
Topics⑦：応援広告
今週、新宿駅で掲載されていた応援広告をご紹介します。
※アドクロ編集部が確認した応援広告です。掲載された全ての応援広告ではないこと、予めご了承ください。
BABY☆STARLIGHT
黒埼ちとせさん（左）、紫雲清夏さん（右）
Waive
編集部から一言
今週は、Hi-STANDARDの「Screaming Newborn Baby」広告が際立っていました。
新宿スーパープレミアムセットを使い、バンドの持つパンクスピリットをそのままOOHに落とし込んだような荒削りなデザインが特徴です。手書きの文字とラフなイラストが通路全体を覆い、整然とした駅構内に異質なエネルギーを生み出していました。
特に印象的なのが、NFCタグを仕込んだ“かざして試聴”の仕掛けです。広告を「見る」だけでなく「聴く」体験へ拡張し、体験型の施策としてファンを中心に話題化。視覚・聴覚・行動を連動させたこの展開は、体験型OOH施策の新たな可能性を感じる事例でした。
次週はどのような広告が展開されるか楽しみです。過去のOOH Reportも併せてご覧ください。
アドクロ編集部
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