Topics④：「ザ・ライオンズ本郷」の広告
分譲マンション「THE LIONS（ザ・ライオンズ）」の物件、「ザ・ライオンズ本郷」の広告です。
白を基調とした余白の多い洗練されたクリエイティブを採用し、具体的な間取りや価格といったスペック情報を一切排除することで、物件が持つ上質な世界観のみを純粋に伝えています。ビジュアルには、瓦屋根の塀が続く歴史的な街並みをジョギングする外国人男性と日本人女性、そしてカフェで穏やかな時間を過ごす二人の姿を描き出し、本郷というエリア特性を表現しているようなビジュアルが特徴的でした。
ブランドの自信と価値を感じさせる、ブランディング重視な広告展開でした。
Topics⑤：「ReFa（リファ）」の広告
「ReFa（リファ）」のシャワーヘッド発売を告知する広告です。
冬の乾燥が気になる12月下旬という時期に、あえて寒色であるブルーを全面に使用し、まるで潤いを感じさせるブルーと女性のシルエットを組み合わせることで、感覚的に商品を訴求。「その肌を、水で美しく。」というコピーは、特別な化粧品ではなく、毎日浴びるシャワーという日常習慣を変えるだけで美しさが手に入るという手軽さと期待感を同時に抱かせます。
「New Product Debut 12.03」と発売日をシンプルに伝えることで、登場したばかりの最新モデルであることを強調し、クリスマス直前のギフト需要や、一年頑張った自分へのご褒美需要を喚起する狙いがありそうです。使用後の「美しくなった自分」を想像させることで、通行人の欲望を刺激する情緒的なアプローチが採用された広告でした。
Topics⑥：「アーモンド効果」の広告
江崎グリコのアーモンドミルク「アーモンド効果」のブランド広告です。
「＆アーモンド効果」というキャッチコピーを掲げ、キャンプ、映画鑑賞、ペットとの団欒といった日常の幸福なシーンに商品が自然と寄り添う様子を、サイネージを活かしてストーリー仕立てで展開しています。「すこやかな毎日には、かなわない。」というメッセージは、健康であることが全ての楽しみの土台であるという価値観を提示し、ライフスタイル提案を行っていました。
温かみのある生活のワンシーンと清潔感のある白を基調としたデザインは、視覚的な癒やしを提供すると同時に、毎日の習慣として商品を生活に取り入れるイメージを強く想起させる広告でした。
Topics⑦：応援広告
今週、新宿駅で掲載されていた応援広告をご紹介します。
※アドクロ編集部が確認した応援広告です。掲載された全ての応援広告ではないこと、予めご了承ください。
オク・テギョンさん
新井雄也さん（左）、すちさん（右）
前内孝文さん
TOYさん
編集部から一言
今週は、Disney+（ディズニープラス）の広告が特に印象的でした。年末年始という可処分時間が増える時期に合わせ、Snow Manのトラベル番組やドキュメンタリーといった“推し”を軸にした複数コンテンツを横並びで描くことで、ディズニー作品に限らない幅広いファン層を一気に射程に収めています。「独占配信」という言葉を前面に出すことで、視聴体験の希少性を強調し、長期休暇中の加入理由を明確にしている点も特徴的でした。年末商戦におけるOOHが、認知獲得に留まらず「休暇中に何をするか」という生活設計の一部に入り込み始めていることを感じさせる事例でした。
「OOHレポート」は本日が最終号となります。今年度も、OOHレポートをご覧いただき、誠にありがとうございました。
アドクロ編集部
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