Topics⑦：新曲リリースの広告
11月は、新曲リリースによるアーティストの広告が話題となっておりました。ファンを中心にSNSでは、広告をシェアしあう様子が見られました。
timelesz「Steal The Show / レシピ」
男性アイドルグループtimelesz「Steal The Show / レシピ」の広告です。大型枠を活用することで各メンバーを描き、親近感と圧倒的なビジュアルの強さを両立させた広告展開となっていました。
特に、直近リリースされたばかりのUCチカビジョンを活用した大型サイネージの動画放映は圧巻で、写真や動画を撮影するファンの方が数多く見られました。
Snow Man「音故知新」
Snow Man「音故知新」の広告です。建物の外壁一面を埋め尽くすように、9人それぞれの写真を並べたビジュアルで、グループとしての圧倒的な存在感と、一人ひとりが持つ独立したタレント性を表現する狙いを感じます。
建物を「ジャック」するようなダイナミックな展開で、掲出箇所では写真を撮るファンの方の様子も見られました。
IMP.「MAGenter」
IMP.「MAGenter」の広告です。中心となる「染め散らかせ。」というコピーとマゼンタカラーが印象的なビジュアルです。彼ら自身が音楽シーンを自らの色に塗り替えていくという能動的な決意表明として機能していたように感じます。
壁一面で展開された等身大以上のメンバービジュアルが強く存在感を出していました。
Hey!Say!JUMP「S say」
Hey! Say! JUMP「S say」の広告です。
渋谷駅の地下通路を一つの美術館へと変貌させたようなプロモーションで、通路の左右に、全く異なる二つの世界観を「ギャラリー」の形式で展開。
グループとしての連帯感を感じさせつつ、個々のビジュアルが持つ圧倒的な完成度を「個展」のように展開したビジュアルとなっていました。
編集部からの一言
今月の事例の中で特に印象に残ったのは、明治プロビオヨーグルトR-1の広告です。渋谷駅という情報量の多い環境において、カールおじさんを想起させるキャラクターを前面に出したビジュアルは、視認した瞬間に「違和感」と「懐かしさ」を同時に訴求。歩行者の興味関心を刺激するようなビジュアル展開でした。
すでに東日本では販売終了となっているカールの文脈をあえて東京で引用することで、「なぜここにいるのか」という疑問を自然に生み出し、その疑問自体を広告のフックとして機能させていた広告事例でした。
アドクロ編集部
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