アドクロ編集部がお届けする2025年6月30日週の渋谷OOHレポート。渋谷で展開された広告で、押さえておきたい広告事例をピックアップしていきます。過去のOOH事例は、下記を併せてご確認ください。
Topics①：Mrs. GREEN APPLEの広告
Q'S WALL 他
Mrs. GREEN APPLEのベストアルバム発売に合わせた広告です。
渋谷TSUTAYAを中心に、ビルの大面積を活用した展開が特徴で「CD聴こうよ。」というシンプルかつ力強いコピーが印象的です。サブスク時代にあえて“CD”というアナログなフォーマットに光を当て、「音楽と向き合う体験の価値」を強調する内容が印象的でした。
渋谷の一等地に、大胆な余白を取りながら“読ませる”広告を展開した点にも注目したいところです。文字主体の広告は一見地味になりがちですが、「読みたくなる」手紙のような内容となっており、ファン層とのエンゲージメントを高める仕掛けとして機能していると考えられます。
Topics②：テレビアニメ『ガチアクタ』の広告
MEDIA DEPARTMENT TOKYO
テレビアニメ『ガチアクタ』の放送開始を告知する広告です。グラフィティを全面にあしらったインパクトの強いビジュアルが特徴的です。
壁一面に描かれた落書き風のモチーフが、雑多でアナーキーな印象を放っており、反骨精神や、少年特有の衝動性をストレートに伝えるようなデザインとなっていました。周囲のカオスな背景と対比をなして視線を強く惹きつけます。
近年、アニメの広告はビジュアルの完成度や世界観をそのまま描いたビジュアルが多いですが、この広告は“未完成”で“荒削り”な表現を用いることで、リアリティとエネルギー溢れる訴求となっていた点が印象的でした。
Topics③：「I know IBD」啓発広告
潰瘍性大腸炎・クローン病（IBD）に関する啓発「I know IBD」の広告です。何千枚も敷き詰めて構成された壮大なモザイクアートが特徴的です。
「IBDご遠慮なくどうぞ。」という言葉と共に、個人の写真が「I」「❤」「B」「D」という巨大な文字を形づくっており、視覚的インパクトとストーリー性を同時に感じられます。
一方的な情報提供ではなく、企業・薬局・個人が「IBDを知っている」と自発的に掲げる構図をとっており、共感ベースで支援の輪を広げる設計になっている点が印象的です。また、協力店舗数3,000以上という規模をモザイクアートをうまく活用して可視化、当事者にとっての安心感と、支援側にとっての連帯感の両方を同時に訴求していました。
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ヘアケアブランド「Straine」の広告
ヘアケアブランド「Straine」の広告
アドクロ編集部
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