Topics④：早稲田アカデミーの広告
中学受験を対象とした、進学塾「早稲田アカデミー」の広告です。
「1月は、これで攻める。」というコピーで、中学受験本番直前の追い込み期における活用を促すメッセージを展開。情熱や切迫感を連想させる赤と、知性や冷静さを表す紺のツートンカラーを用いることで、受験というテーマにふさわしい緊張感と信頼感を表現しています。
ターゲットとする層の不安を解消するための「最後の切り札」としてサービスを位置づけることで、高いコンバージョン（受講申し込み）を狙った、時期と場所の特性を活かした広告展開と言えそうです。
Topics⑤：オーストラリア・クイーンズランド州への観光誘致の広告
カンタス航空とクイーンズランド州観光局による、オーストラリア・クイーンズランド州への観光誘致を目的とした広告です。
コピーの「実はここ、オーストラリア クイーンズランドが」という表現は、「知られざる魅力」や「想像以上の体験」を予感させ、一般的なオーストラリアのイメージを一歩超えた情報を提供し、ターゲットの知的好奇心を刺激する意図がありそうです。気候の違いを活かした観光訴求で、通過する人々の潜在意識にクイーンズランド州への旅行の選択肢を強く刷り込むことを目指した、認知拡大施策と言えそうです。
Topics⑥：応援広告
今週、新宿駅で掲載されていた応援広告をご紹介します。
※アドクロ編集部が確認した応援広告です。掲載された全ての応援広告ではないこと、予めご了承ください。
ミラン・ケストレルさん
JAN HEADS
定本楓馬さん
すとぷり
白岩瑠姫さん
編集部から一言
今週は、Amazon「Black Friday」の広告が特に存在感を放っていました。11月後半の新宿は年末商戦の入り口にあたり、購買モードが高まり始めるタイミングです。この時期は多くのブランドが情報を詰め込みがちですが、Amazonは“色と面の力”に振り切ることで、人の流れが激しい新宿駅でも圧倒的な視認性を確保していました。
まず特徴的なのは、地下空間全体を包み込むような高彩度のオレンジです。遠くからでも一目でAmazonだと気づかせる色の強さは、短い接触時間しか得られない通行導線において大きな武器になります。そこに段ボールのスマイルマークや、多様な商品を散りばめる構成を重ねることで、「Amazonにはあらゆる商品が揃っている」「Black Fridayでは思わぬ出会いがある」という期待を視覚的に組み立てていました。
また、新宿駅の主要枠を連続してジャックする展開は、イベントの規模感を“体感”として伝える役割を果たしています。ビジュアル単体ではなく、空間ごとブランド色に染めることで、情報としての告知を超え、「今年もあのセールが来る」という年中行事のような高揚感を街に生み出していました。
次週はどのような広告が展開されるか楽しみです。過去のOOH Reportも併せてご覧ください。
アドクロ編集部
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