Topics④：3SKM「Keep it Real.」の広告
「にじさんじ」に所属するユニット「3SKM」の3DLIVE「Keep it Real.」の告知広告です。
フレームレスの柱サイネージを複数使用し、ライブの開催日時、配信プラットフォーム、およびメンバー個々のビジュアルを、連続的に展開していました。
広告のビジュアルは、ユニットの3名のメンバーがドラムやギターを演奏するライブシーンを中心に構成。まるで実際のライブ映像を視聴しているかのような「臨場感」を創出し、YouTubeでの無料配信という最終的な視聴行動への誘導を強力に促しています。
ただの告知に留まらず、広告そのものをコンテンツの一部として機能させ、イベントへの期待感を最大限に高めるようなコンテンツでした。
Topics⑤：KINUJOの広告
KINUJOのヘアドライヤー、ヘアアイロン、シャワーヘッドなど美容家電シリーズのブランド広告です。 壁面と柱サイネージを複合的に使用した、空間ジャック展開となっていました。
メインビジュアルには、モデルのクローズアップを多用し、その自信に満ちた表情と落ち着いた雰囲気を通じて、ターゲット層にブランドイメージとベネフィットを直感的に伝えています。全体を覆うベージュがかった柔らかなトーンは、落ち着きと高級感を感じさせつつ、自社ポジショニングの確立を意識しているように感じさせます。
製品群のラインナップの視認性を両立させ、ブランド認知から製品への興味へと導くようなビジュアル展開となっていました。
Topics⑥：「2025 MAMA AWARDS」の広告
「2025 MAMA AWARDS」の配信告知広告です。 「世界最大級のK-POP授賞式」という表現を使用し、イベントの権威性と規模感を、通行人に対して一目で認識させるデザインとなっていました。
広告ビジュアルは、イベントロゴと、幾何学的なカッティングで構成された猛獣（虎や豹を連想させます）のグラフィックを組み合わせ、ダイナミックかつ特別感ある雰囲気を醸成し、エンターテイメント性の高さを訴求しています。
配信先であるTELASAの独占生配信という点を強調し、プラットフォームへの誘導を意識した広告展開となっていました。
Topics⑦：応援広告
今週、渋谷駅で掲載されていた応援広告をご紹介します。
※アドクロ編集部が確認した応援広告です。掲載された全ての応援広告ではないこと、予めご了承ください。
あたたかくなる
山口莉愛
栗原大河さん
編集部から一言
今週は、資生堂「アクアレーベル スペシャルジェルクリーム」の広告が際立っていました。乾燥が気になり始める11月下旬という時期に、白い凹凸の壁面と金文字の擬音語だけで肌の質感を想起させる構成は、季節性と商品の機能をひとつの面にまとめ上げる設計だったように感じます。途中まで商品名を出さず、質感の違和感だけを長く見せるデザインにより、通行者の視線を自然と奥へ引き込み、最終的に商品ビジュアルへと到達した時の理解が深まる流れをつくっていました。
渋谷の大型ボードは情報量が多い週ほど埋もれやすくなりますが、この広告は細かな説明を排し、「触覚の想像」を利用してブランドと製品要素を結びつける表現に徹しており、視覚を超えたアプローチが有効に働いた印象です。冬に向けてスキンケア需要が高まるタイミングで、商品の価値を気づかせる入り口としてのOOHの役割を丁寧に形にした事例として記録しておきたいところです。
次週はどのような広告が展開されるか楽しみです。過去のOOHレポートは、下記を併せてご確認ください。
アドクロ編集部
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