東京都内を中心に、SNS上でバズったり、話題になったり、アドクロ編集部で面白いと感じた広告事例をまとめました。今回は2025年8月に実施された広告を紹介します。
Topics①：暑すぎる夏も UberEatsの広告
渋谷駅前で展開された、Uber Eatsの広告です。
「暑すぎる夏も、Uber Eatsで、いーんじゃない？」という直球コピーで「猛暑」を切り口にしたサービス利用を促す広告となっていました。
まるで暑さで壁が溶けてしまっているような文字がゆらいだデザインで、猛暑を分かりやすく視覚的に表現している点がユニーク。その猛暑の解決策として「家でUber Eatsを頼む」という行動につなげていました。
さりげなく冷やし中華が描かれている点も「日本の夏」を上手く表現しているなと感じます。季節性を上手く活かしながら、日常の“ちょっとした不快”を解決する存在としてUberEatsの価値を再認識させる、そんな広告展開でした。
Topics②：JR東日本を中心とした100駅展開 ちいかわパークの広告
「ちいかわパーク」の広告です。 池袋サンシャインシティ内に新しくオープンする施設の告知として、「ちいかわ」のワンシーンを描いたビジュアルが都内駅に複数展開されていました。
B1サイズポスターは、ピンクを基調としたデザインで、パーク開園に関する一コマを切り取ったイラストが印象的。ファンが普段SNSや書籍、動画で接している「ちいかわ」の世界観をそのまま駅に持ち込んでいます。
ポスターごとに異なるシーンで「No.〇〇/100」という番号がある通り、JR東日本を中心とした100駅で展開された同企画。反響も大きく、「ちい活」と称して全駅を制覇するユーザーも現れるなど、盛り上がりを見せていた企画でした。
100箇所もあると、自分の最寄り駅…もそうですし、ちょっとした外出先でも別バージョンを見つけたくなる感じがあります。日常の移動の中に「ちいかわ探し」という小さな楽しみを提供した、そんなユニークな広告事例でした。
Topics③：スイスイ泳いで20分 池袋サンシャインシティの広告
新宿駅で展開された、池袋サンシャインシティの広告です。
「サンシャインシティまで〇分」という情報を、動物たちの行動に置き換えて表現しているのが特徴的でした。
モモイロペリカンなら5分、ケープペンギンなら20分、トラフザメなら70分といった具合に、それぞれの動物の動きや生態に基づいて“移動時間”を換算して表現。
加えて、黄色の背景に大きな黒文字と実寸サイズの動物写真を載せることで、視線を引きつけるだけでなく、「原寸大」動物を擬似体感させる広告となっていました。動物園や水族館が併設されるサンシャインシティらしいアプローチで、施設の資産を上手く活かしていると感じる事例です。
この広告が掲載されたのが8月中旬と、お盆休み等と重なっていた方も多かったと想定されます。小さい子供連れの親子が広告に描かれた動物を指さして会話する姿が見られるなど、好奇心をくすぐられるような広告であったように感じます。
ただの案内ではなく遊び心を交えることで、日常の移動中に“ちょっとした発見”を与える仕掛けが、広告として強い記憶効果を生んでいると感じた事例でした。
Topics④：毎日変わるビジュアル 漫画「ワンパンマン」の広告
渋谷駅で展開されていた、漫画「ワンパンマン」34巻の広告です。
ヒーロー・サイタマと宿敵ガロウの対比が強烈に描かれていました。片側には迫力あるガロウが壁一面に描かれ、もう片側にはシンプルなタッチで佇むサイタマが描かれています。どちらが主人公なのか分からなくなるくらい、対比が大きいビジュアルが印象的です。
この広告、ユニークなのが日を跨ぐことに「ガロウ」側のビジュアルが変化していった点です。
張り替えを行いつつ、徐々に最終形態に近づいていくガロウの姿に気づいたユーザーの投稿がSNSでは数多く見られていました。
物語の「決戦」に自分が入り込むような没入感を与えるとともに、ガロウの圧倒的な存在感に度肝を抜かれた広告事例でした。
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ホスト宣伝のアドトラックかと思いきや…
ホスト宣伝のアドトラックかと思いきや…
加藤誠也 アドクロ編集部
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