新聞・雑誌・ラジオなどと合わせてマスメディアの1つとされるテレビ。
テレビは、その他のマスメディアと比べても、多くの人に日常的に視聴されている主要メディアと言えます。
(参照:株式会社電通 2021年 日本の広告費)
2022年2月、株式会社電通が日本の広告市場についての調査結果を発表しました。
こちらからも読み取れるように、TV CM(地上波のみ)は、今でも国内広告費全体の25.3%、約1/4を占める広告媒体です。
この調査結果からも、TV CMは今でも非常に広告効果の高い広告媒体であることが伺えます。
今回は、そんなTV CMの中でも、「地方局でのTV CM」に絞って解説していきます。
TV CMとは
TV CMとはマスメディアであるTVを利用したCM、広告宣伝を指します。
新聞のテレビ欄に記載されている番組とは別に放送され、指定の時間帯、枠に15秒~1分程度の広告宣伝を配信することができます。
テレビはマスメディアの中でも不特定多数の人へ同時にリーチしやすい広告媒体です。
その他の広告媒体と比べると視聴者数や視聴回数が多く、今でも圧倒的な影響力がある媒体です。
テレビを通して発信される情報は、番組・CM関わらず、多くのユーザーが高い信頼性を感じます。
これはテレビがマスメディアとして公正・公平な情報を国民に発信し続けていたことが影響していると考えられます。
多くの人が日常的に目にしているTV CMですが、大きく分けて「スポットCM」と「タイムCM」の2種類に分けられます。
この2種類は広告宣伝を配信する時間や期間などが大きく異なるため、自社の宣伝目的に応じて使い分ける必要があります。
・スポットCM
スポットCMは広告宣伝を配信する曜日・時間をある程度指定して広告枠を購入するTV CMです。
指定が細かくなるほど必要なコストが高くなる傾向にありますが、商品・サービスによっては平日日中の広告効果が薄いケースなどもあるため、慎重に広告枠を選定する必要があります。
・タイムCM
タイムCMは指定した番組の前後や番組の間に広告宣伝を配信するTV CMです。
番組のコア視聴者などを調査することで比較的細かいターゲティングが可能となります。
番組が放送されている時間によって必要なコストが大きく変わってくる点も特徴の1つです。
TV CMは不特定多数の人へリーチできる非常に広告効果の高い広告媒体です。
その反面、詳細なターゲティングができない点がデメリットと言えます。
もし、TV CMのメリットを活かしつつ、ある程度のターゲティングが可能となればどうでしょうか。
その解決の1つとなり得るのが、地方局を利用したTV CMです。
それでは、ここからは地方局について詳しく解説していきます。
地方局とは
地方局とは、ローカル局とも呼ばれ、全国ではなく一定の地域のみを放送エリアとしている放送局を指します。
地方局の多くはキー局で制作・放送されている番組の放送を主としながら、地域に特化したローカル番組も制作・放送しています。
この地方局は全国に約130局あり、地方局によって特徴は様々です。
最近では、地方局限定で配信されている番組にその地域出身のタレントを起用することで地方局自体の認知が爆発的に上がるケースも少なくありません。
地方局はその地域でしか視聴できないため、自ずと視聴者のエリアを特定することができます。
このエリアを絞った放送という点が、広告宣伝においては大きなメリットとなります。
ここ数年でキー局の多くが動画配信サービスへと参入しています。
この動画配信サービスでは、全国放送されている番組やアーカイブだけではなく、系列の地方局で制作・放送されている番組も合わせて配信されるケースがほとんどです。
この動画配信サービスの影響もあり、地方局で制作された番組や、地方局自体に対する関心もここ数年で高まってきています。
地方局のTV CMの効果
地方局は前述の通り、限られた地域でのみ受信・視聴することが可能です。
そのため、地方局におけるTV CMでは、自ずとエリアターゲティングを行うことになります。
地方局の多くは、地域に特化した有益な情報を配信することを目的としているため、視聴者の興味・関心もキー局に比べると高くなる傾向にあります。
これは番組の前後や間に放送されるTV CMに対しても同様と考えられます。
このように、地方局を利用したTV CMは、テレビという信頼性の高いメディアを利用しながら、エリアを絞った広告宣伝が実施できます。
地方局のTV CMのおすすめ媒体
まとめ
今回は、最も有名な広告TV CMについて地方局に絞って解説していきました。
地方局は特化した情報を配信しやすいメディアとして映像制作の現場でも注目されています。
この地方局の特性は、広告宣伝にとっては視聴者の属性を絞りやすいというメリットの1つとなります。
地方局と言えど、一定の視聴者数が期待できる局や番組が多いのも魅力です。
もし、エリアを絞った広告手法をお探しの方がいらっしゃったら、ぜひ一度、地方局を利用したTV CMを検討してみてはいかがでしょうか。