一切妥協しない広告制作に最適だったインハウス化
編集部：マーケティングチームの構成はどうなっているのでしょうか。
石原：マーケティングチームは正社員4名、インターン2～3名の合計6～7名で構成されています。役割は基本的に正社員もインターンも関係なく、各施策のチャネルごとに任せているというのが実態です。
【株式会社プログリット マーケティングマネージャー 石原悠貴 氏】
石原：弊社ではお客様のニーズや商材の魅力については、私たちがちゃんと顧客に日々向き合っているという大前提があるからこそ、私たちが一番理解できていると考えています。カウンセリングに来るお客様がどんな方なのか、プログリットを受講されてから何がどう変化したのかなど、私たちマーケティングチームが直接感じ取ったことをクリエイティブやマーケティング施策に落とし込むことが効率的であり有効だと考え、クリエイティブ制作をインハウスで行っています。
編集部：クリエイティブ制作をインハウスで行うことで、良かったことや大変なことはありますか？
石原：締め切りギリギリまで議論できるようになったのは、インハウス化して良かったことでもあり、大変になった点でもあります。毎月締め切り直前にクリエイティブが決まることが多いのですが、深夜まで議論したこともありました。終電ギリギリに終わる日も少なくはありません。
石原：クリエイティブをモニターに映し、座らずに立ってつり革に掴まっている人にはどう見えるか、遠く離れたところにいる人にも見えるのか、オレンジ色なら刺さる広告になるか、など様々なことを議論しました。
議論を重ねて、締め切り3日前に早めにクリエイティブが決まっても、代表からの指摘があって、残り2日間で再度考え直すということもありました。経営陣もコミットして議論していて、妥協は一切していません。
インパクトと伝えたい内容とのバランスが難しい
編集部：電車広告では多数のパターンで広告を出されていましたが、どのクリエイティブが出稿された中で評判でしたか？
石原：本田圭佑さんが行列を作って並んでいるクリエイティブはインパクトがあったようで話題になりました。
石原：ですが、プログリットというサービスについて知ってもらえたわけではないので、広告を見た人に「何を持ち帰ってもらうか」という点はさらに社内で議論しました。インパクト重視か、もっとプログリットを知ってもらえる内容にするか、絶妙なバランスがとても難しかったです。
編集部：最近まで掲出されていた電車広告の「1日3時間」というコピーが印象的でしたが、これはどのように決まったのですか？
石原：「1日3時間」というコピーは副社長のアイデアなんですが、ユーザーに一番伝えたいことについて議論した時に、「1日3時間」というコピーはインパクトがある上に差別化を図ることができ、プログリットについて伝えるのに一番しっくりいくキーワードだという結論に至りました。
また、「1日3時間」というコピーを見て興味を持ってくれた人に読んでもらうことを前提に、プログリットの理論のようなものも記載しました。
編集部：広告に起用されている本田圭佑さんご自身もプログリットの受講生なんですよね？
石原：そうなんです。本田圭佑さんは最初はお客様として受講されていました。投資家でもある本田さんには株主としても出資をいただきました。そして広告塔としても起用させていただいていて、弊社としてはとても恩のある方なんです。
編集部：なるほど。本田圭佑さんが出演されている広告のほかにも、社員の方が出演されている広告もありますよね？
石原：そうですね。廣井はシャドテンの広告に横顔が載っていますよ。
廣井：広告を見た方に「あれ、廣井さんですよね？」と言われることもあります。なので、結構、広告を見ていただいているんだなという実感があります。私のように、社員が広告モデルになって出演することも多いんです。入稿締め切りに間に合わない場合や、社員がモデルでも広告効果が期待できそうな場合には社員モデルに出演してもらっています。
石原：タレントさんは年間数千万の契約料を支払わなければいけませんが、不確実性が高く、社員モデルを起用するよりもリスクがあります。何より、クリエイティブについてギリギリまで議論を重ねる私たちのやり方としては、社員モデルに出演してもらった方が柔軟に対応できるんですよね。
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直に受講生と交流することでユーザーニーズを拾う
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小松未知子 アドクロ編集部
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